毎日のように流れてくる金融ニュース。日銀の発表、株価の動き、NISAの制度変更。
「チェックしなければ」と思いつつ、何を見ればいいか分からない。全部追おうとして疲れる。結局、何も判断できないまま時間だけが過ぎる。
そういう状態を抜け出すために、AIを使います。
ただし、AIに判断を任せるのではありません。AIで情報を整理して、判断は自分でする。 この使い方を身につけることが、このページの目的です。
AIをお金の判断に使う3つの場面
場面① 金融ニュースを5分で整理する
日銀が金利を動かした。為替が大きく動いた。そういうニュースが出たとき、「自分の生活にどう影響するか」を理解するのにAIが使えます。
やり方: 気になったニュースの見出しまたは記事をコピーして、AIに以下のように問いかけます。
このニュースが、以下の条件の人の生活に
どう影響するか教えてください。
条件:
・25歳・独身・年収400万円のサラリーマン
・NISAで月1万円のインデックス投資をしている
・住宅ローンはまだない
・奨学金の返済が月2万円ある
ニュース:[ここにニュース内容を貼る]
AIが自分の状況に当てはめた形で整理してくれます。これだけで「自分には関係ない話か、関係ある話か」の判断ができるようになります。
注意点: AIの回答は参考情報です。「AIがこう言ったから買う・売る」という使い方はしないでください。あくまで「理解するための整理」に使います。
場面② 企業の業績をざっくり把握する
持株会で自分の会社の株を持っている、または気になる会社がある。そういうときに企業の業績を調べるのにAIが使えます。
やり方: 企業名と知りたいことをAIに問いかけます。
[企業名]について、以下を教えてください。
・直近の業績の傾向(売上・利益が伸びているか)
・この会社のビジネスモデルを一言で
・一般のサラリーマンがこの会社を評価するときに
見るべき指標は何か
四季報を開いても何を見ればいいか分からなかった、という経験があるなら、まずAIに「何を見ればいいか」を聞くところから始めてみてください。
場面③ 自分の状況を整理してもらう
「NISAを始めたいけど、自分の場合どうすればいいか分からない」というときに、自分の状況をAIに整理してもらうことができます。
やり方: 自分の状況を具体的に伝えて問いかけます。
以下の状況の人が、NISAを始めるにあたって
最初に整理すべきことを教えてください。
状況:
・27歳・独身・手取り月22万円
・奨学金返済:月2万円(残り5年)
・貯蓄:50万円
・毎月の生活費:18万円程度
・職場に企業型DCあり(掛金は月3,000円)
・投資経験なし
「NISAをいくらから始めればいいか」という答えを求めるより、「自分の状況を整理する」という使い方のほうが、実際の判断に役立ちます。
AIを使うときの3つのルール
AIは便利な道具ですが、使い方を間違えると振り回されます。以下の3つを守って使ってください。
ルール① 答えではなく「整理」を求める 「〇〇を買うべきか教えて」ではなく「〇〇について自分の状況に当てはめて整理してほしい」という問い方にする。判断はあくまで自分でする。
ルール② 自分の条件を具体的に伝える 年齢・収入・貯蓄・借金・家族構成など、自分の状況を数字で伝えるほど、AIの回答が自分に合ったものになる。「20代のサラリーマン」ではなく「27歳・手取り22万円・奨学金残り5年」という形で。
ルール③ 制度・数値は公式ソースで確認する AIの情報は最新でない場合があります。NISAの上限額・iDeCoの掛金限度額など、制度に関わる数値は必ず金融庁・国税庁などの公式ページで確認してください。
今日から使えるプロンプトテンプレート
コピーして使ってください。[ ]の中を自分の情報に書き換えるだけです。
【金融ニュース整理テンプレート】
以下のニュースが、[年齢]歳・[職業]・手取り月[金額]万円の
独身サラリーマンの生活にどう影響するか、
専門用語を使わずに教えてください。
ニュース:[ニュース内容]
【制度比較テンプレート】
以下の条件の人にとって、NISAとiDeCoは
それぞれどんなメリット・デメリットがあるか教えてください。
条件:
・[年齢]歳・[職業]・手取り月[金額]万円
・貯蓄:[金額]万円
・毎月投資に回せる金額:[金額]万円程度
・[その他の状況:奨学金・住宅ローン等]
【家計整理テンプレート】
以下の状況の人が、お金の設計を整えるために
最初にやるべきことを3つ教えてください。
状況:
・[年齢]歳・[職業]・手取り月[金額]万円
・固定支出:[家賃・奨学金・保険等の合計]万円
・貯蓄:[金額]万円
・気になっていること:[NISA・iDeCo・保険の見直し等]
このページで伝えたいこと
AIは万能ではありません。制度の細かい数値が古かったり、個別の状況に完全に対応できなかったりすることもあります。
でも「情報を整理して、自分の状況に当てはめて考える」という使い方なら、今すぐ始められます。専門家に相談する前の「自分の状況を言語化する」練習としても使えます。
まず一度、上のテンプレートを使ってAIに話しかけてみてください。「こんな使い方があったのか」という感覚が得られると思います。
本ページで紹介しているAI活用方法は情報整理を目的としたものです。投資助言・特定の金融商品の推奨を目的とするものではありません。制度・数値に関する情報は必ず公式機関でご確認ください。